FIREを実現達成するには? ー必要な知識や方法を詳しく解説!ー

FIRE実現達成

前回の記事では、「FIREとは何か?」その概要や背景に関する解説を行いました。


引き続いてこの記事では、

FIRE実現に向けてどのようにして計画を立て、具体的に何を実行していけば良いのか詳しく説明していきます。この記事でFIREに関する基本的な知識を学んで、計画・実行の為の準備を行いましょう。

FIREにはどのくらい資産が必要なのか

FIRE実現の為の資産の計算をする様子

経済的に自立し早期リタイアをするためには、実際どのくらい資産が必要なのでしょうか。FIREの計画を行う上で一般的となっている2つのルールを基に試算を行ってみましょう。

■年間支出の25倍の貯蓄

■投資運用の4%ルール

年間支出の25倍を貯蓄する

FIRE実現のために必要な貯蓄額を知る上で、大まかな目安として一般的指標になっているのが「年間支出の25倍」という金額です。これは年齢に関わらず共通の指標となっています。

会社員A
会社員A

ていうことは、25年分の生活費用しかないってこと?

ここで重要なのは、このFIREの貯蓄額はあくまで「投資元本」であるという認識を持つこと。リタイア後はここから生み出される収益だけで暮らすことが基本的な原則となるので、一方的に貯蓄額が目減りしていくわけではありません。むしろ収益を生み出す大黒柱として機能する資産となるのです。

必要な貯蓄額に話を戻して、参考として総務省による家計調査の消費支出(総世帯・2019年平均)をみてみましょう。1世帯あたりの平均支出は月額24万9,704円で、年間では299万6,448円となっています。FIREの目安である25倍を掛けると、約7,500万円という金額となります。

会社員A
会社員A

7,500万円の貯蓄かぁ。すごい額だなぁ。

ただ、これはあくまで米国のインフレ率や株式市場の成長率を前提とした試算であって、必ずしも日本に住むすべての方にあてはまるわけではありません。そこで実現可能かどうかを紐解くヒントとなるのが、4パーセントルールという支出面の考え方です。

投資運用の4%ルール

4パーセントルールとは、生活費を投資元本の4パーセントにおさめることができれば、資産を目減りすることなく暮らしていくことが可能だという仮定的手法です。

米国のトリニティ大学の博士が研究した金融理論で、退職後の資産運用について、4パーセント未満に支出をおさえることができれば、高確率で30年以上資産を維持できるという調査結果として知られています。

この理論には米国の株式市場がこれまで年間平均7パーセントの成長率を続けてきたこと、そこからインフレ率が3パーセントであることが考慮されて、差し引き4パーセントという理論上の値が基準となっているようです。

先述の年間支出の25倍というFIREの目標金額も、生活費を投資元本のうち4パーセントにするためには、いくらの投資元本があればいいか、という「投資元本(100パーセント)÷支出(4パーセント)」の計算が根拠となっています。

どうやって貯蓄を増やせばよいか

貯蓄をしている様子

では、仮に7,500万円という目標金額を設定したとして、どのように貯蓄を増やせばいいのでしょうか。一般人にとって簡単な金額でない事は確かですよね。

FIREムーブメントの第一人者であるグラント・サバティエ氏は、目標額達成に向けて、住居費や交通費、食費などの大きな支出の節約を推奨しています。

ただ「支出を切り詰めるより収入を増やす方が影響力は大きい」として過度に節約するよりも、早い時期からできるだけ多くのお金を投資に回すことを勧めています。

彼が説いているのは、複利効果を期待し、なるべく早い段階から長期間投資を続けるという方法。

また米国市場の成長に乗るかたちでインデックスファンドに投資し、できる限り投資収益には手をつけないことを自著で推奨しています。

このようにFIRE実践者に共通するのは、FIRE実現のためには収入を最大化するだけでなく、その近道として資産運用の重要性を提起している点です。

例えば毎月3万円でも、15年間・年利7パーセントでこつこつ積立投資を続けていけば、単純計算で15年後には約950万円(元本540万円)、20年後には約1,560万円(元本720万円)ほどに資産は膨らみます。

もちろん相場変動で時期によっては資産が上下することはあるかもしれませんが、目標額までは焦らず続けることが重要なポイントであると、多くのFIRE実践者は述べています。

また、前回の記事でも説明した様に投資元本から得られる不労収入と同時に週1,2日だけ働きに出たり、好きな事を副業にしながら生活費を補填するようなスタイルも可能であり、そうすることで一般的には25年分の貯蓄が必要ではありますが、実質20年分の貯蓄でFIREが可能となるケースも。このように、自分のライフスタイルによってFIRE実現のハードルも下がってくると思います。

まとめ

FIREは、一部の運に恵まれた人やお金持ちだけの特権というイメージとは異なります。

投資益だけでの生活に限らず、場合によっては副業やパートで自分の好きなことをしながら働いたり、ライフスタイルを見直して生活をシンプルにする、こうしたフレキシブルな在り方が、既成概念に縛られず多様性を育んできたミレニアル世代に受け入れられた要因となっているのかもしれません。

また、誰もが手の届く身近な金融商品であるインデックスファンドやETFを資産運用のツールとして選んでいることも、世界中で実践者を増やしているポイントともいえそうです。

最後にFIREの思想を知る一つの参考資料として、30歳でFIREを実現した先述のサバティエ氏の言葉を紹介しておきます。

人生の最期を前にして人々が感じる最も大きな後悔のふたつは、

『他人が期待する人生ではなく、自分自身に正直な人生を送る勇気を持つべきだった』

『あれほど一生懸命に働かなければよかった』だ。

副業で新たな収入源を生み出そう!

新たな収入源を探している男性

今までの記事を読んで、自分なりのFIRE実現に向けて必要な目標金額を設定し貯蓄を始めるとします。ですが一般的なサラリーマンが節約して生み出した貯蓄を資産運用する程度では、FIREを実現は難しいよなぁなんて思う方も多いはずです。管理人もそう思います。

そこで推奨したいのが、

給料とは別の 新たな収入源を見つけること

です。

今の時代、会社員でも帰宅後の時間や休日を利用して、手軽に行える副業が増えてきています。その中で自分の得意分野好きな事を副業に生かすことによって新たな収入源を獲得し、効率的にFIRE実現の為の貯蓄を行う事が出来ます。

私自身も新たな収入源を見つけることが出来たおかげで、セミFIREを実現できたと思っています。


次の記事では、

会社員でも手軽に始めやすいおすすめの副業について紹介します。
FIREの実現に向けて小さな1歩を踏み出しましょう!

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